2016年10月18日

Vol.3 品格漂うエネルギースポット~上野恩賜公園~

孟意堂風水的 パワースポット探訪

現在の皇居、かつての江戸城は、風水学を取り入れて建てられたというのは有名な話です。東京の礎は風水学で築かれたといっても過言ではありません。パワースポットとしては王道ともいえる神社仏閣だけでなく、見慣れた街並みや空間にも風水学上、エネルギーが満ちた場所がたくさん点在しています。

そこで孟意堂風水の久美子先生と身近な場所にあるパワースポットを巡りながら、あなたに最適な場所をご提案します!

 

今回のパワースポット:都立上野恩賜公園(東京都台東区)

この十干におすすめ

甲(きのえ)…噴水の界隈は心が癒されます。不安で後ろ向きに考える時には不向き

乙(きのと)… ほっこりと安心感が生まれるエリアです

丙(ひのえ)… 欲望の強い人、自信家の人には不向き。知性をより高めたい人には○

丁(ひのと)… 緑豊かなエリアでは、また頑張る気持ちになれるエリアです

戊(つちのえ)…潤いとアカデミックな雰囲気が必要な人にはベストスポット

己(つちのと)…潤いと品格が必要な人にはベストスポット

庚(かのえ)… 大噴水では心が洗われ、国立博物館などの緑豊かなエリアではやる気が出てきます

辛(かのと)… 不忍池界隈で癒されるような心地良さを感じられます。人生楽な方へ考える人には不向き

壬(みずのえ)…緑豊かなエリアで人に対する思いやりが生まれてきます

癸(みずのと)… 他人に対する配慮がなく好きなことややりたいことを抑えられない人には不向き。文学性を高めたい人には○

効果として:

安っぽいとか薄っぺらい人間に見られたくないと思う方、恋愛で簡単には落ちない人を目指す方、或いは、このままずるずるしていてはいけない、心を切り替えたいと思う方には最適な場所。同じ上野界隈でもこのエリアだけがぽこっと小高く、このエリアのエネルギーが「もう一つ上の階段に登りたい」という気持ちにしてくれます。

日光から流れる龍脈の線上にある上野恩賜公園

編集部:上野恩賜公園は、上野動物園や東京都美術館、国立西洋美術館などが広大な敷地内に点在していて、日本各地からだけでなく、海外からもたくさんの観光客が訪れる人気スポットですよね。前回訪ねた等々力渓谷とはまた雰囲気が違うパワースポットですね。

久美子先生:確かに同じ東京でも等々力渓谷とはエネルギーが違います。先回のはクールダウンして癒してくれるエネルギー。この上野恩賜公園のは、自分の中にある品格が高まって、ぐんぐん上がるエネルギーです。このエリアは、実ははるか遠い日光山脈という龍脈から来ています。

編集部:“龍脈”って聞いたことあります!

久美子先生:風水では、山や水の気が流れるルートのことを龍脈と呼んでいます。山の龍脈は山脈の尾根伝いに流れていて、その曲がりくねっている様子があたかも龍が動いているかのようなので龍脈という名がついたのです。日本には富士山からの龍脈や秩父からの龍脈が皇居に来ているものが有名ですが、日本全国には実に様々な龍脈がありますね。その龍脈にも実に様々なエネルギーが流れています。

水が金運を運んでいる

編集部:前回、風水では「水は生命の源」だと教えていただきました。上野恩賜公園も水が豊かな場所ですよね。

久美子先生:不忍池もそうですし、園内の中央には大噴水がありますからね。ここで注目したいのが不忍池で、日光から大地を駆けてきた龍が水を飲む場所になっています。

私が日本で最も尊敬している風水師・天海和尚はこの不忍池を琵琶湖に、そして寛永寺を天台宗総本山である比叡山に見立てたようですが、日本のパワースポットとして有名な比叡山延暦寺よりも持続性あるエネルギーが流れていると感じます。

編集部:比叡山延暦寺の東側からは「天台薬師の池」と言われた琵琶湖が一望できますもんね。高低差は違いますが、不忍池から寛永寺に向かって上っていく感じと、琵琶湖から比叡山に上っていく感じを重ねながら歩くと、天海和尚の意図が見えてきますね。

久美子先生:不忍池の真ん中に置かれた弁天堂は、財を司る弁天様が祀ってあります。そして、そのエネルギーをリレーで受け継ぐかのように園内の中央に大噴水が置かれています。江戸の頃はこの噴水のあたりまで寛永寺の根本中堂があったと聞きます。現在では寛永寺よりも東京国立博物館がその水エネルギーを吸収しているように見えますね。穏やかですが金運アップを狙いたい人にはこの辺りが良いと思います。その昔は徳川家も実は金運が大事だったのではと想いを馳せています。

「ぽこっ」とした地形にパワーが集まる

編集部:園内をぶらぶらと歩いているだけでは、地形的な起伏に気づけなかったです。上野恩賜公園には何回も来ているのに……。

久美子先生: JR上野駅方面からアプローチするとよくわかりますよ。御徒町方面から歩いてくると、JR上野駅や東京文化会館方面に向かって結構急な上り坂になっていますよね。

編集部:わかります。JRの線路と平行して走る歩道は、思った以上に急な坂道です。

久美子先生:上野恩賜公園は、日光からの龍脈の流れを受けている場所だと先にご説明しましたが、ここは東京の真ん中。日光は遠く離れています。それでも上野恩賜公園のようにぽこっと小さな山のように小高くなっている地形は、「太陽の砂(日本語では丘)」と言って私たち風水師が平野部の立地を選ぶときに、とても重要な目印になるのです。上野恩賜公園は「ぽこっ」が大きめで敷地が広く、日光山脈から相当距離があるのでエネルギースポットだということが分かりにくいのでしょう。

編集部:大事なのは「ぽこっ」ですか。

久美子先生:「ぽこっ」です。園内に品格を意味する強いエネルギーがみなぎっていることは、緑を見ればわかります。この辺りの樹木はとても凛としていますよね。聡明で自立した人たちのような凜とした木々です。エネルギーに品があるから木々も背筋がピンとしっかりしているのですね。

こうした木々と水はこのエリアの人々を聡明にしてくれます。この「ぽこっ」の山頂は寛永寺あたりで、まさにエネルギースポットです。風水の本場、香港のチムサーチョイにある九龍公園界隈も同じような地形になっています。

寛永寺には薬師如来坐像が祀られています。薬師如来坐像は健康に良いとされますが、仏教界では知恵を与えてくれる如来様。無から有を創造するクリエイティブを生業とする人や、多くの問題に知恵を持って立ち向かう必要のある人には良い場所ですね。

この界隈は芸術だとか文化だとか、ちょっとアカデミックな自分になれるきっかけも作ってくれると思います。

(プロフィール)

孟意堂 久美子(まんいどう・くみこ)

名古屋市出身。学生時代から中国に興味・関心を持ち、結婚を機に香港に移住。中国古代からの知恵である風水に魅かれ、風水師デビッド•ソーの弟子として無常派風水に師事。2008年デビッド・ソー氏が急逝する一週間前、「風水マスターとして独立しなさい」と告げられたことをきっかけに、ソー氏の意思を受け継ぐことを決意。その後、香港風水界の四天王と呼ばれた白鶴鳴氏、朱鷸橋氏らに師事し、風水三合法・三元法の大家である漢五派の門を叩く。

漢五派を継承した唯一の日本人として、第七十三代嫡系・孟意堂(意に長けるの意味)の名を授かり、企業や有名店、そして個人への風水鑑定やセミナーを行う。風水学だけでなく、四柱推命や、お日柄や暦を見る「擢日(たくじつ)」を組み合わせるのが孟意堂風水の特徴で、風水によって人の心と生活を豊かにしたいと中国・日本を行き来しながら活動を続けている。

著書「金運を引き寄せる孟意堂風水」(廣済堂出版)

孟意堂風水 公式サイト

http://mannidou.com/

孟意堂E-learninghttps://gogetterz.com/course-view-details/2229

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