2017年3月29日

孟意堂風水的 パワースポット探訪No8

孟意堂風水的 パワースポット探訪

パワースポッ

現在の皇居、かつての江戸城は、風水学を取り入れて建てられたというのは有名な話です。東京の礎は風水学で築かれたといっても過言ではなく、パワースポットとしては王道ともいえる神社仏閣だけでなく、見慣れた街並みや空間にも風水学上、エネルギーが満ちた場所がたくさん点在しています。
そこで孟意堂風水の久美子先生と身近な場所にあるパワースポットを巡りながら、あなたに最適な場所をご提案します!

【今回のパワースポット:豊洲(東京都江東区)】

効果として:
今回は、「癒されたい人」「元気になりたい人」に合っているといった、パワースポットを訪れて得られるパワーについて解説するのではなく、今とても注目されている場所が孟意堂風水的に見てどんな場所なのかということを解説します。ということで、十干別にみる効果については触れません。

●何かとお騒がせな豊洲に来てみました

編集部:今回は久美子先生のおすすめするパワースポットではなく、話題のスポットを選んでみました。豊洲です! 2016年11月に予定されていた築地市場から豊洲市場への移転が延期になりましたが、まだ解決に至っていませんね。何が、誰がいけなかったといった議論はここではする必要のないことですが、なぜこんなことになったのかという疑問は東京都民、いや日本国民の大半が感じているはずで、私もとても気になっています。

久美子先生:本当にそうですよね。豊洲市場のニュースを聞いてから、私も風水師の視点から豊洲市場を含めた豊洲エリアについて考えました。おそらくこうではないかと思っていたことが、現場に来るとよくわかりました。

編集部:それは興味深いです。

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久美子先生:これはとても重要なことなので、何度もお伝えしておきますね。風水では天と地が影響を受ける時期を「三元九運」で表しているということを、表参道を歩いた回でも話しました。

編集部:天運は私たち人間も何となく気づきやすいけれど、足元の見えないところで動いている地運には、気づきにくいという特徴があるんですよね。

久美子先生:そうです。「三元九運」では、2023年くらいまで天運が第8運にあたり、第8運の期間は北西・北東・東南・西南に勢いがあります。2004年から2023年の第8運の天運、2024年から2034年くらいまでは第9運の天運にあたるのですが、天運よりも地運が先に動き出していて、ちょうど2017年の立春(2月4日)あたりから、第9運の地運に変わってきています。

編集部:すると、どうなるんでしょう?

久美子先生:今年は第9運の時期に適した場所であると、人が自然に集まるような場所になります。つまり、今年なんとか移転を完了させたいと思っている豊洲市場は、第9運に適した場所なのかどうなのかということを見ていきましょう。

●エネルギーの流れを意図的に変える秘策

久美子先生:豊洲市場も含めた東京ベイエリアとして見たときに、この場所のエネルギーの流れはどうなっているのかが大事なポイントです。豊洲市場の最寄り駅となる、ゆりかもめの市場前駅を挟むようにして走っている有明通りと環状2号線は、北西・東南の方向にエネルギーが流れています。つまり第8運で勢いを持つエネルギーの流れを持ったエリアなんですね。しかし、第9運は南側と北側のエネルギーが変わります。だから2017年は残念ですが今のままではすんなりとはいきません。

編集部:それは困りましたね~。

久美子先生:でもそれは、このエリアの持つ地形に関係することだから仕方ないこと。いまさら地形を変えることはできないでしょ。

編集部:だとしたら豊洲市場はどうなるんですか? 私、豊洲市場の中に「千客万来」って観光施設ができると聞いていたので、すごく楽しみにしていたのに。オープンはうんと先なのかな。

久美子先生:諦めることはないですよ。地形上流れているエネルギーを動かすことは無理でも、豊洲市場内に流れているエネルギーの方向を変えてあげればいいんです。

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編集部:そんなことができるんですか!?

久美子先生:できますよ。豊洲市場は大きく分けて3つの区画に分かれていますが、3つの区画への入り口が、環状2号線と、環状2号線にクロスする市場前駅のある通りに面しています。これでは区画内に一定の方向からしかエネルギーが入ってこない。それも現状では第8運に最適な方向からだけです。そこでエネルギーを第9運に適するように、別の入り口をつくってあげて、区画内でエネルギーを循環させてあげればいいのです。

編集部:エネルギーの入り口をつくってあげるだけなら、現状完成している建物などを無駄にしませんね。それなら取り組めそう。

久美子先生:風水的にアドバイスできることは他にもありますが、別に誰かに頼まれているわけではないので、この辺りでやめておきましょう(笑)。

●江戸時代は方位を意識して街が形成されていた

久美子先生:先ほど第九運は南北がいいよ、と言いましたが、同じ北でも癸(みずのと)、子(ね)、壬(みずのえ)と3つの方位があります。その中でも、豊洲市場のように、人が集まってにぎわってほしい市場は、方位を癸(みずのと)にすべきです。市場って日常の食を支える場所であって、庶民が明るく楽しめる場所でなければいけないわけです。貴族と呼ばれるような位の高い人が来る場所ではないですよね。だから癸丁(みずのと・ひのと)のエネルギーの流れを取り入れると、とても活気が出ます。

編集部:人がどっと押し寄せて、ワイワイガヤガヤやらないと千客万来とは言えないですもんね。久美子先生のお話は豊洲市場に限らず、これから商売をしようと考えている人にも参考になりますね。

久美子先生:江戸時代は、ここは商人が商売をする街、ここはお役人が政治をとり行う街、それから寺子屋などが置かれて勉学に励む街と、すみ分けがしっかりしていました。街の方位を見て、最適な場所を選んでいたのです。例えば日本橋があれだけ長い間、商売の街として活気を保ち続けていられるのは、そこで商売を行う方々の努力もさることながら、江戸時代に方位をしっかりと読んで選ばれた土地であったことが大きいですよ。

編集部:たとえ適した方位や場所でなくても、風水の力でより良い方向にもっていけることがわかりました。

久美子先生:風水の場合、問題に対しての答えは一つだけではないですからね。私は日頃から不動産の購入や、商売をやったら成功する場所かどうかといった相談を受けていますが、地形上マイナスと捉えられる条件があったとしても、その場所を最大限にいかせる方法は必ずあります。だからその方法を探ることに、もっと風水を役立てていただきたいですね。

(プロフィール)

孟意堂 久美子(まんいどう・くみこ)
孟意堂 久美子(まんいどう・くみこ)
名古屋市出身。学生時代から中国に興味・関心を持ち、結婚を機に香港に移住。中国古代からの知恵である風水に魅かれ、風水師デビッド•ソーの弟子として無常派風水に師事。2008年デビッド・ソー氏が急逝する一週間前、「風水マスターとして独立しなさい」と告げられたことをきっかけに、ソー氏の意思を受け継ぐことを決意。その後、香港風水界の四天王と呼ばれた白鶴鳴氏、朱鷸橋氏らに師事し、風水三合法・三元法の大家である漢五派の門を叩く。
漢五派を継承した唯一の日本人として、第七十三代嫡系・孟意堂(意に長けるの意味)の名を授かり、企業や有名店、そして個人への風水鑑定やセミナーを行う。風水学だけでなく、四柱推命や、お日柄や暦を見る「擢日(たくじつ)」を組み合わせるのが孟意堂風水の特徴で、風水によって人の心と生活を豊かにしたいと中国・日本を行き来しながら活動を続けている。

金運を引き寄せる 孟意堂風水

著書「金運を引き寄せる孟意堂風水」(廣済堂出版)

孟意堂風水 公式サイト
http://mannidou.com/

Pocket page weekly「香港・孟意堂の風水シリーズ!」
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