『Wafulu』では、孟意堂(まんいどう)風水の孟意堂久美子先生に東京周辺で気軽に立ち寄れる、パワースポットをご紹介いただく新連載をスタートさせます。
連載に先駆けて孟意堂先生に、孟意堂風水の基本的な考え方や孟意堂風水におけるパワースポットの定義について伺いました。
風水は心と生活を豊かにするためのツール
――どのようにして、孟意堂風水を確立されたのですか。
私は20年以上も前に香港に渡り、最初は風水師デビッド•ソーの弟子として、無常派風水を学びました。ソー氏が急逝した後は、風水マイスターとしてさらに勉強するために、風水三合法・三元法の大家である漢五派で学びました。そして日本人で初めて漢五派の正式な継承者になり、孟意堂という名前を授かりました。
――孟意堂風水の特徴を教えてください。
風水とひとくちに言っても、風水師によって導き出される助言はさまざまです。私の孟意堂風水は、四柱推命学や、お日柄や暦を見る「擢日(たくじつ)」を活用し、まずは自分がどんな人間なのかという自身の器を理解したうえで問題を解決していくという点に特徴があります。
生年月日から「十干(じっかん)」を調べ、自分の器を知る手がかりの一つとしているので、みなさんも、まずはこの「十干/五行」を調べることから始めてみてください。孟意堂オフィシャルサイトでは、生年月日を入力するだけで簡単に確認することができます。「十干/五行」を知っておくだけでも、対人関係など参考になることがあるはずです。
――久美子先生にとって風水とは何なのでしょうか。
香港では風水が生活に根付いていますが、風水鑑定などで日本に里帰りするたびに、日本でも風水をいかそうとする方が本当に増えたなと感じています。風水とは人間の知恵です。風水を活用する人がもっと増えたらいいなというのが私の願いです。
やはり、風水マイスターと呼ばれるような研鑽を積んだプロにしか判断できないことがあるので、大事な判断は風水師に助言を求めるしかないと思いますが、風水は人の心と生活を豊かにするためのツールです。より多くの人に活用してほしいし、活用の仕方を覚えてほしい。そのきっかけづくりができればと考えています。
パワースポット=強いエネルギーを発する場所ではない
――孟意堂にとってのパワースポットとはどういう場所なのでしょうか。
みなさんは、その場所に行くと強いエネルギーがぽこぽこと湧き出ていて、頑張ろうと前向きなパワーをもらえるような場所をパワースポットだと思っていらっしゃるかもしれません。しかし孟意堂風水では、パワースポットというよりは、エネルギーの出かたや質は違うけれど、私たちの生活を支えてくれるライフラインのような重要な役割を果たす場所と表現したほうが適切だと考えています。
――東京都内でもパワースポットとして紹介されている場所がたくさんあります。
そうですね。たとえば明治神宮や上野の寛永寺など、みなさんも実際に訪れたことがあるかと思います。でも四柱推命学で用いる陰陽五行で見れば、人は生まれながらに木・火・土・金・水のいずれかのエネルギーを持っています。そして海や川、木や草花、山といった場所も、それぞれ5つのエネルギーに分類されているので、エネルギーを持った場所によって役割が違うのです。どの場所が一番パワーをもらえる場所になるのかは人によって違いますし、力強いパワーをもらえる場所に行くべきなのか、それとも癒される場所に行くべきなのかは、その人の置かれた状況によっても変わります。
パワースポットという言葉はわかりやすく、キャッチーに使われていますが、ひと括りにできないものだということを覚えておいてください。
私たちは自然の中に生きている
――これから連載が始まる『Wafulu』の読者にひとことお願いします。
東京に住んでいれば、秩父山脈系か富士山系、どちらかのエネルギーを少なからず受けています。東京は大都会というイメージが強く、表向きとしては人工的で近代的な世界の中で暮らしていると思われがちですが、本当は自然の中に生きているのです。昔にさかのぼれば、現在は東京と呼ばれている場所も何もない土地が広がっていたし、天災に見舞われた過去もあるのです。そうした場所に人々が暮らしはじめ、文化や風土が根付いていった。だから、東京にも東京独自の風土があるはずなのです。
ですから私たちは自然と共存していて、自然の中に生きているということを再確認してほしいと思います。私がこれから『Wafulu』の中でご紹介するパワースポットは、大きなパワーをもらえる場所だけでなく、東京の風土を再確認できる場所も入っています。孟意堂風水としておすすめの場所をめぐって、改めて東京という街を見直してみてくださいね。
(プロフィール)
孟意堂 久美子(まんいどう・くみこ)
名古屋市出身。学生時代から中国に興味・関心を持ち、結婚を機に香港に移住。中国古代からの知恵である風水に魅かれ、風水師デビッド•ソーの弟子として無常派風水に師事。2008年デビッド・ソー氏が急逝する一週間前、「風水マスターとして独立しなさい」と告げられたことをきっかけに、ソー氏の意思を受け継ぐことを決意。その後、香港風水界の四天王と呼ばれた白鶴鳴氏、朱鷸橋氏らに師事し、風水三合法・三元法の大家である漢五派の門を叩く。
漢五派を継承した唯一の日本人として、第七十三代嫡系・孟意堂(意に長けるの意味)の名を授かり、企業や有名店、そして個人への風水鑑定やセミナーを行う。風水学だけでなく、四柱推命や、お日柄や暦を見る「擢日(たくじつ)」を組み合わせるのが孟意堂風水の特徴で、風水によって人の心と生活を豊かにしたいと中国・日本を行き来しながら活動を続けている。
著書「金運を引き寄せる孟意堂風水」(廣済堂出版)
孟意堂風水 公式サイト
http://mannidou.com/
Pocket page weekly「香港・孟意堂の風水シリーズ!」
http://www.pocketpageweekly.com/tag/hikosaka/