「きものは豪華でなくても優雅であればいい。立派でなくても洒落たものであればいい」

「追悼池田重子コレクション日本のおしゃれ展」

日本一の着物のコレクターとして知られる池田重子の貴重な着物と帯留などの和装品を紹介する「追悼池田重子コレクション日本のおしゃれ展」が、松屋銀座で開催されます。

「きものは豪華でなくても優雅であればいい。立派でなくても洒落たものであればいい」と語る池田の10,000点を超えるコレクション。その魅力は「コーディネート力」にあります。「高価な着物でも帯や帯あげが合わなければ、着物の美が発揮できない。どんな器にどんな料理を盛るのかも、どんな人とどんな時間を過ごすのかも、すべてコーディネートです」という池田の考え方は、着物に限らず私たちの生き方のヒントになりそうです。

お正月のひと時を、歌舞伎や能、和歌などの日本文化に精通した池田重子の美の世界で過ごされてはいかがですか。

双鶴飛翔の羽織姿
撮影：中村淳（スタジオKJ）