2015年12月2日

母娘デートや女子会にぴったりの江戸創業の菓子匠

和を楽しむア・ラ・カルト

銀座4丁目に位置する創業211年の老舗菓子匠「銀座 松﨑煎餅」。
その名は、特に母親世代以上の年齢のかたなら一度は耳にしたことがある有名な老舗のお煎餅屋さんです。

その銀座本店の2階には、お茶席があることは案外知られていないようです。ここは母親や目上のかた、ツウな女友達を連れていくと、絶対喜ばれる老舗のお茶席です。

銀座 松﨑煎餅のお茶席

「1枚1枚心を込めて手を抜くな」
という信条のもと、お煎餅をはじめとする伝統的なお菓子を作り続けています。

老舗らしい品のよさがありながら、かしこまり過ぎない心地よさの源は、“ご近所づきあい”のように温かくお客様をもてなしてきた歴史があるからかもしれません。

伝統製法で作る幻のお煎餅

瓦煎餅を焼く道具と銀座 松﨑煎餅

ショーケースの向かい側には何やら古そうな道具が飾られています。

その大きなハサミ状の道具の先をよく見ると、文字や鳥などの模様が刻まれています。

これは松﨑煎餅の代名詞「瓦煎餅」を焼く道具。
凹んだ部分に生地を流し込んで挟み、1枚1枚手で焼いていくのだそうです。

現在は、生地の流し込みは機械化されていますが、この伝統製法で作られている商品も販売されています。
それが「江戸板かすていら」。

大量生産ができないことから、登場するのは週に1回だけという、知る人ぞ知る“幻のお煎餅”です。店頭にあったらぜひ購入することをお勧めします。
(ただし、年末年始など販売休止期間もあります)

昔から、お中元やお歳暮など、季節のご挨拶に使われることの多い同店の商品ですが、お煎餅は本来、自宅で気軽に楽しめる庶民のお菓子でもあります。

今まで通り「大切な時に使うお菓子」が揃う老舗の看板を大切にしていきながら、今以上に、色々なかたにさまざまなシーンで楽しんでもらえるよう、手軽に食べられる商品のラインンアップをこれからも充実させてきたいそうです。

日本ならではの「進物文化」を支えてきた名店の誇りと進化にこれからも目が離せません。

「松﨑煎餅 お茶席」

銀座 松﨑煎餅

東京都中央区銀座4-3-11松崎ビル2階
営業時間
月~木11:00~19:00(ラストオーダー18:30)
金・土11:00~20:00(ラストオーダー19:30)
日・祝11:00~19:00(ラストオーダー18:30)
TEL 03-3561-9815
http://matsuzaki-senbei.com/