全国に今も息づく職人たちを世界に発信する。
長い年月を経て受け継がれてきた、
世界でも類を見ない日本伝統の匠の技
全日本空輸株式会社(ANA)は、訪日外国人向けのプロモーションメディア「IS JAPAN COOL?」( https://www.ana-cooljapan.com/ )において、
「職人」をテーマとした「IS JAPAN COOL? CRAFTSMANSHIP」( https://www.ana-cooljapan.com/contents/craftsmanship/ )を2018年6月13日(水)に公開しました。
本プロジェクトでは、長い年月を経て受け継がれた世界でも類をみない匠の技を駆使している日本の職人達にフォーカスを当てています。
日本の暮らしや文化を支えてきた名もなき街の職人たちに宿る、「モノづくりの担い手としての心」「その手によって生み出される作品」などに光を当てることで、より多くの人に伝え、訪日旅行のさらなる関心を生むきっかけとなることを目指しています。
■「IS JAPAN COOL? CRAFTSMANSHIP」とは?
日本の職人とは、その技を磨き続けながら、真摯に物作りと向き合い続ける生き方を意味します。本プロジェクトでは、日々黙々と己の技と向き合い職務を全うする、それぞれの「職人」の生き方や匠の技を映像(動画)とともに紹介しています。また、日本伝統の文化を手軽に体験できるように、自分の顔を立体的にはめ込めこんだオリジナルフィギュアである「SAMURAI AVATAR」を作ることができるコンテンツも用意しました。
訪日外国人旅行者数が過去最高の年間2,800万人を超えた今だからこそ、日本の本質に迫る「職人」の匠の技や担い手としての心を海外に向けて発信することで、日本へのより深い理解を促すことができると考えています。
■ポイント1 日本を代表する7人の「職人」のモノづくりの真髄を伝える「INTERVIEW」
(1) ダイジェストムービー
1分のダイジェストムービーでは、7人の「職人」たちの匠の技や作品の魅力が集約されています。
(2) INTERVIEW
INTERVIEWでは、各職人のインタビューや日常の作業風景を通して、長年受け継がれてきた匠の技、そこに宿るモノづくりの担い手としての心などを、約10分の動画でご紹介しています。
「職人」の歴史、その道に進んだきっかけや出会い、継承していきたい想いなどについて、それぞれの視点から語られた動画は見ごたえ十分です。
また、同ページにはフォトギャラリーもあり職人が心を込めてつくった作品を楽しむことができます。
■ポイント2 自身が侍になれる!?完全オリジナルのSAMURAI AVATAR作成
(1) TOPムービー
「SAMURAI AVATAR」の概要をまとめた60秒のムービーです。自分の好みの形や色を選びながらオリジナルの甲冑を作り、完成した甲冑が3Dフィギュアとなるまでの一連のプロセスが、クールなCG映像で描かれています。
(2) SAMURAI AVATAR作成
オリジナルの侍フィギュア「SAMURAI AVATAR」を作成することができるコンテンツです。
まずは自分の顔写真をはめ込み、甲冑などを好みに合わせてカスタマイズすることができます。
カスタマイズ可能な部分は、甲冑の形状や面、胴など多岐にわたります。
完成したSAMURAI AVATARは、SNSで投稿・シェアすることができる他、ニックネームをつけて世界地図上に反映することができ、「どの地域で、何体のSAMURAI AVATARが作成されているのか」をリアルタイムで確認することができます。
また、3Dプリンタ用のデータをダウンロードし、実際のフィギュアとして実物の姿に再現することも可能です。
※3Dプリンタ用のデータは無料でダウンロードできますが、実物のフィギュア作成には別途費用が発生します。
(専用の店舗などへご自身でデータを納品する必要があります。)
■「IS JAPAN COOL? CRAFTSMANSHIP」に登場する7名の職人
「IS JAPAN COOL? CRAFTSMANSHIP」でピックアップした7名の職人をご紹介します。
・刀鍛冶の職人 吉原 義人(よしはら・よしんど)氏
<文化庁認定刀匠、東京都無形文化財保持者>
1943年生まれ。鍛冶であった祖父・初代国家(くにいえ)に幼少時より刀づくりの手ほどきを受けて育ち、1965年、文化庁認定刀匠に。高松宮賞をはじめ数々の賞を受賞し、39歳のときに刀鍛冶の最高位である無鑑査認定を受ける。東京都無形文化財保持者。海外への積極的な啓蒙活動や後進の指導も含め、刀剣界の発展に尽力している。
・甲冑作りの職人 三浦 公法(みうら・ひろみち)氏
<2008年、板橋区無形文化財に認定>
1938年生まれ。弁護士の父と南部鉄器職人の娘であった母の元に生まれた。28歳で脱サラし、甲冑師の森田 朝二郎氏に師事。独立後、修理・製作を続け、41歳のときに甲冑師として初めて個展を開く。個人客の注文や修繕のほか、国内外の博物館などに収蔵されている甲冑の修繕も行い、イギリス・ロンドン塔に所蔵されている徳川家康からジェームス1世に送られた甲冑の修繕も手がけた。また、それら歴史的な甲冑の完全復元製作も手がけている。2008年には板橋区無形文化財に認定。
・江戸切子の職人 堀口 徹(ほりぐち・とおる)氏
<江戸切子職人として最年少で日本の伝統工芸士に認定>
1976年東京生まれ。江戸切子職人の初代秀石の後を継ぐべく、1999年に二代目秀石の須田 富雄氏に師事。2008年に三代秀石を継承し独立、堀口切子を創業した。2014年には江戸切子職人として最年少で日本の伝統工芸士に認定。国内外で作品を発表し、高い評価を得ている。伝統の技術を守りながら、食器のみならず、ファッションやインテリアなどこれまでにないジャンルの江戸切子にも挑戦している。
・墨作りの職人 伊藤 亀堂(いとう・きどう)氏
<2000年、通商産業大臣指定伝統工芸士に認定>
1964年三重県鈴鹿市に生まれる。20才の時に、父・亀吉に師事。分業ではなく職人一人で作り上げる一貫製法での墨づくりを習得する。1998年に進誠堂墨本舗代表となる。2000年に業界初の8色墨「雪月風花」完成。同年、通商産業大臣指定伝統工芸士に認定される。現在、4代目となる息子・伊藤 晴信とともに、鈴鹿墨を作り続けている。
・食品サンプル作りの職人 兼山 勝治(かねやま・かつじ)氏
<食品サンプルづくりの技術と魅力を国内外へ発信>
1960年岐阜県生まれ。ものづくりの職人を志し、地元岐阜県郡上八幡の地場産業として知られる食品サンプルに興味を抱く。食品サンプルのメーカーで修行を積み、独立。日本全国からのオーダーを受け、様々な料理や食材のサンプル作りを手がける。新しい挑戦を重ねる一方で、体験工房「さんぷる工房」をオープンし、食品サンプルづくりの技術と魅力を国内外の観光客に伝えながら、後進の育成にあたっている。
・数寄屋大工の職人 升田 志郎(ますだ・しろう)氏
<2014年「現代の名工」として表彰>
1951年京都生まれ。15才で数寄屋造の名工・中村 外二氏に弟子入りする。以来、中村外二工務店に所属し、数奇屋大工のキャリアを積む。26才で初めて茶室の施工の棟梁を任される。伊勢神宮茶室や和歌山城茶室の屋根を担当し、棟梁として担当したものの中には、京都迎賓館主賓室座敷、高級旅館や料亭など全国各地にある。2014年「現代の名工」として表彰された。
・染色家の職人 吉岡 更紗(よしおか・さらさ)氏
<石清水八幡宮や東大寺などの行事で使われる染めを担当>
江戸時代より200年以上続く「染司よしおか」に生まれる。アパレルデザイン会社勤務を経て、愛媛西予市野村町シルク博物館にて養蚕、座操り機での製糸、撚糸、染色、製織を学ぶ。2008年に「染司よしおか」に戻り、古来の方法に則り天然の染料を使い制作を行っている。石清水八幡宮や東大寺などの千年以上続く行事に用いられるものの染めも担っている。
IS JAPAN COOL? CRAFTSMANSHIP
https://www.ana-cooljapan.com/contents/craftsmanship/