新年になると、毎年多くの人がその年も健やかに過ごせるようにお参りにいきます。
着物を着てお参りをする人も多く、1月名でも華やかで賑やかなビッグイベントとなっています。
本来、神社は、日々の生活の中で無事安全に過ごせること、毎日ご飯が食べられることなどの感謝の気持ちを伝える身近な場所でした。
今は、願いごとをする場所として足を向ける人が多いと思います。
お願いごとをするには、年が改まった新年は、気分的にもマッチしますね。
今回は埼玉県越谷市にある「香取神社」の禰宜、小林充さんに正しい参拝方法をお伺いしました。
「まずは自分が住んでいる氏神に一年の感謝を申し上げ、ほかの神社にもお参りをしましょう。色々な神社にお参りをしても大丈夫ですよ」
初詣のQ&Aアラカルト
Q1初詣は1月1日の元旦にすべき?
A1初詣は年が明けて初めてお参りをすることなので元旦にこだわらなくても大丈夫。
Q1なぜ神社に初詣をするのでしょうか?
A2神道では1年間の感謝を申し上げて正しい年に新たな霊験をいただき、その年の無事安全を祈念するので神社に参拝されるかたが多いのです。
Q3参拝方法は初詣と普通のお参では違いがありますか?
A3基本的には普段と変わりなく、二例二拍手一礼ですが、地域によっては違うお参りの作法のところもあります。
正しい参拝方法をもう一度チェック
まずは神様にお願いごとをする前に体を清めるのが大切。
一・二できちんと清めましょう。
一、手水舎(てみずしゃ)で手・口を清めます。
二、鈴を鳴らして体を清めます。
三、お賽銭(初穂料)を入れます。
※金額の目安はありませんし、基本的にお賽銭を入れなくても大丈夫です。
四、 2回深くお辞儀した後、2回手を叩きます。
※いわゆる「2礼2拍手」のこと。
五、手を合わせて感謝、願いごとを祈ります。
※手を合わせてお祈りをするときに、名前や住所を付け足すと、より丁寧に神様に感謝願い事を伝えることができます。
六、最後にもう1度深いお辞儀をします。
取材協力
「香取神社」
「下総国一ノ宮香取神宮」の御子社として埼玉県百二十社余りの内東端に位置。
江戸時代から現代まで関東一円から参詣、休憩する人が後を絶たない由緒ある神社。
中でも木花咲耶姫命(このはなさくたひめのみこと)がまつられていることから、「安産、子授けの神社」として非常に有名です。
また縁結びの神様として信仰される伊邪那岐命(いざなぎのみこと)、伊邪那美命(いざなみのみこと)がまつられています。二人の神様は大きな御柱(みはしら)の周りを巡って結ばれたとされ、本殿脇にある御柱に見立てた大銀杏のご神木は、触れると素敵な縁がもたらされるパワースポットとして人気です。
お話を伺ったかた/禰宜 小林充さん