京都の和菓子屋が“チーズケーキ”に挑戦!
「御菓子司あん」の和スイーツ 発売3ヶ月で1,000個突破
~ 「うらにし模様」をキーワードにチーズケーキを“最中”で挟む ~
京都府京丹後市にて和菓子業を営む「御菓子司あん」(運営:株式会社ポラリス、代表取締役:沖田 真奈美、所在地:京都府京丹後市網野)では、新たに開発した和のスイーツ「京丹後黒豆チーズケーキ」が、販売開始から3ヶ月で販売個数1,000個を突破いたしました。
京丹後黒豆チーズケーキ(1)
御菓子司あん: http://www.tabi-polaris.com/an/
■「京丹後黒豆チーズケーキ」とは
和菓子一筋23年の職人で「御菓子司あん」の工場長である中原が、和菓子の文化を若い方にももっと広げたい、知ってもらいたいという想いを実現するために作られた“和のスイーツ”です。
■6ヶ月を費やして開発
商品開発のため市場調査を行っていくと、チーズケーキが多くの観光地で人気であることがわかりました。しかし、当社は和菓子屋です。当初社内では反対もありましたが、和菓子職人だからできるチーズケーキ、さらには丹後の地だからこそ味わえるケーキづくりをはじめました。
最も苦労したのは、黒豆のペーストをチーズケーキに塗る作業です。食感を大事にするとどうしても見た目が悪くなってしまい、お客様に提供できるレベルになりませんでした。試行錯誤を重ねて行き詰ってしまった際、「チーズケーキを最中で挟んでしまってはどうか」と、パティシエ 安田氏より提案をいただき、現在の姿が誕生いたしました。
■うらにし模様の傘をモチーフにした「最中」
京丹後には、「うらにし模様」といった言葉があります。意味は、「弁当忘れても傘忘れるな」です。降雨量が多い京丹後ならではの云われです。そこで、黒豆チーズケーキに最中で傘をつけることで、洗練された見栄えと最中のサクッとした食感がより一層黒豆チーズケーキのおいしさを際立たせることにつながりました。
■和菓子業者が洋菓子のチーズケーキ開発に踏み切った理由
<団体客中心だった京丹後>
京丹後市の観光産業は、夏季の海水浴、冬季のカニを中心に、昭和50年代から1998年頃までは大きく成長し、1998年には年間観光入込客数が220万人、年間観光消費額は103億円(1人当たりの消費額4,624円)にまで達しました。当時は、団体旅行が中心だったため、お土産として「箱菓子」の人気が高く、和菓子を中心に品揃えを行ってきました。
しかし、近年の少子化と海水浴離れ、カニによる誘客がピークを過ぎたことに加え、旅行形態の変化、旅行ニーズの多様化、国内観光地の競争激化などのあおりを受け、2005年以降の観光入込客数は200万人を割るなど、厳しい状況にあります。
<個人旅行の増加とお土産需要の変化>
旅行形態の変化により、団体旅行が減り、ファミリーや夫婦の個人旅行が近年増加しています。客層の変化に伴って箱菓子需要が減ると同時に、和菓子需要自体も減少しています。
小さな子供連れのファミリーや女性同士の旅行客に喜んでもらえる商品開発が急務となり、この3年ほどは「スイーツ」を開発してきました。
京丹後はフルーツの産地です。そこで、地元のいちごやキウイ、ブドウ、かき、ブルーベリー、栗、いちじく、トマトなどをつかった「フルーツ大福」をつくっています。フルーツ大福は、年配の方だけではなく、小さなお子様から若いカップルまで喜ばれる人気商品になりました。和菓子も工夫すれば、普段なじみのない小さなお子様連れのファミリーにも支持されるという確信から今回の商品開発に踏み切りました。
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■商品概要
商品名:京丹後黒豆チーズケーキ
料金 :1,600円(税込)
内容量:4個入(90g×4個=360g)
原材料:クリームチーズ・生クリーム・黒豆・砂糖・卵・小麦粉・レモン果汁
(原材料の一部に乳成分を含む)
※通常1,728円(税込)ですが、現在 特別価格1,600円(税込)で発売中
■店舗概要
店舗名 : 御菓子司あん
所在地 : 〒629-3241 京都府京丹後市網野町木津1
営業時間: 8:00~17:00
TEL : 0772-74-9109
URL : http://www.tabi-polaris.com/an/
地図 : https://goo.gl/maps/U6J7TqJuHF62
京丹後黒豆チーズケーキ(2)
京丹後黒豆チーズケーキ(3)