2017年7月25日

あたなの「やく」にたちます

和を楽しむア・ラ・カルト

「おもてなし。」という言葉を、最近ではよくきくようになりましたよね。

2020年のオリンピックに向け、ますます国内のおもてなし精神がピックアップされる中、 今日は、世界に日本の「​ おもてなし」の技術と精神を見せつけてやる!という目的のもと、 南フランスのニースで活躍中の男性セラピストの方を紹介します。

夜久 学滋(やくさとし)

Profile
エステティック・鍼灸・整体・アロマテラピーなどの技術と知識を身につけた世界で唯一の 男性セラピスト。

OFFICIAL WEB>​ http://www.satoshiyaku.com/

もともと日本で10年以上も鍼灸師として働いていた夜久さんがフランスに行った訳や、自 身のおもてなし精神についてインタビューさせていただきました。

「美しさは健康の上にしか成り立たない。」

Q:なぜ日本ではなくフランスでセラピストをやろうと思ったのですか?

僕は日本では数少ない男性エステティシャンとして働いていました。
最近の日本では増えて来てるかもしれませんが、僕が日本にいた当初は本当に少なかったで す。
エステティックって、「最高のおもてなし」を提供する仕事だと僕は思っているんですね。 それで、エステティックの発祥の地、フランスに勉強しに来て、フランスではパリ、ニース、 アルザスなどの各地のサロンで働いて、ドイツやスペインなど、ヨーロッパ各地のサロンで マッサージやエステティックを実際に受けて痛感したのが、日本の方が断然イイって事なんで す。

やっぱ、お客さんを相手にする仕事の根底は「相手のために何ができるか?」っていう、「お もてなし」の精神だと思うんですよ。

その「おもてなし」の気持ちがあるから、技術を向上しようとか、知識を身につけようとか、 どうしたら喜んでもらえるか?とかを、考えて行動して、より良い仕事になっていくんだと思 うんです。

僕は、「美しさは健康の上にしか成り立たない」って思っています。 お客さんに美しくなってもらうためには、まず土台の心身を健康にしなきゃいけないなって 思って、整体とか鍼灸とか、アロマとか色々勉強して身につけたんです。

その技術と知識を使ったマッサージに、エステティックを行うことで、よりお客さんに美しさ を提供できるように努力して来ました。

やっぱり、その原動力って「相手のために何ができるか?」の「おもてなし」の精神だと思う んですよ。

フランス含めてヨーロッパって、国境が繋がっているから、やっぱりずっとケンカしてきた歴 史があります。 そのせいで、先ずは「自分」って意識がとにかく強いように感じます。

なので、「他者」を大切にする日本の「おもてなし」っていう考え方の文化をフランスから ヨーロッパに伝えたいなって思ったんです。

Q:​フランスにも整体や鍼灸といった施術はあるんですか?

名前は違いますけど、整体はありますね。
カイロプラクティックとか、オステオパシーとかって名前です。
確か、両方とも発祥はアメリカだったと思いますけど、フランスではどちらも仕事としてポ ピュラーですよ。
逆に、鍼灸の方は「存在は知っているけど、よく知らない」って人のが多いですかね。
アジアに興味があるフランス人からは、中国や日本で受けたことがあるっていう人がいます けど、「認知度」としてはやっぱり低いと思います。
それに、フランスでは、 鍼灸も「お医者さん」の仕事になっちゃうんですよ。 だから、鍼灸を行うためには「医学部」に行って勉強しなきゃいけない。
日本でもそうだと思いますけど、医学部いったら、普通にお医者さんになろうって思うじゃ ないですか?
それで、やっぱり鍼灸で働く人が少ないんで、やっぱり認知度は低いですよね。
僕は、日本で10年以上鍼灸師としても働いていたので、フランスでもそれで働くことが認 められてるんです。
ありがたいっすね。

「自分を大切にするためにも、他者を大切にしなきゃい けない」

Q:フランスで感じた日本との大きな違いなどはありますか?

さっきも言ったかもしれませんが、やっぱりフランス人は、「まず自分」って意識が強い感 じがします。 日本って「他者」を大切にしなきゃいけないって感覚が強くないですか? できてるかどうかは別として(笑)

フランスはそれが悪い方に働くと、「ワガママ」だとか、「自己主張が激しい」ってなっ ちゃって、日本の場合は逆に、他者に迷惑をかけちゃいけないって感覚が「臆病」だとか 「コミュ障」に出てるのかなって思うんです。

でも、ちゃんと突き詰めると、どっちも同じとこに行きつくと思うんですよね。 フランスは「自分を大切にする」→「自分を大切にするために他者を大切にする」→「みん な幸せ」 日本は「他者を大切にする」→「他者を大切にすることで、自分が大切にされる」→「みん な幸せ」って感じで。

でも、日本の方法の問題は、大切にされるまでに「時間的ラグ」が生まれるってことなん じゃないかなって思います。
やっぱり、人間ってすぐに結果が欲しいじゃないですか(笑)
それで、フランス的な方法をとりたいけど、日本人的な根っこに「他者を大切にしな きゃ」って思いがあるから、バランス取れなくなるのかなって思います。

でも、少しづつ「自分を大切にするためにも、結局、他者を大切にしなきゃいけないん だ」ってことがミンナ分かりはじめてきてるんじゃないかなって感じるんで、これから日本 はまた、どんどん良くなるぞって思いますね。

その日本の良さのヒトツである、「おもてなし」の文化をマッサージやエステティックを通 して広めていけるように、これからも楽しんで頑張っていきたいと思います。

2017年7月に南フランスのニースで行われた講演会の様子。

「本質としての「人間」ってところは、どの国も一緒」

夜久さんは出張マッサージのほかにも、自身のおもてなし精神と、培ってきた技術を生かし
て様々な場所で講演もなさってます。
フランスの方々は、いつも暖かく迎えてくださるそうです。

「言葉や文化は違っても、本質としての「人間」ってところは、やっぱりどの国も一緒な
だなって思います。一生懸命伝えようとすれば、一生懸命聞いてくれます。
もともと、かんたんな言葉しか使えないってこともありますが(笑)そのせいもあって、伝え
たい想いはダイレクトに伝わっているのかなって思いますね。」

体だけでなく、心の奥からリラックスできるきめ細やかな夜久さんの考え方や、それに基づ
いた施術は、フランスの方たちの心に強く響いているんじゃないでしょうか。

これからも日本の「おもてなし」をたくさんの人たちに伝えていってもらえると嬉しいです ね!

夜久さんのおもてなし精神は、きっとあなたにも「やくに立つ」と思います。
心と体が疲れたときには一度、夜久さんに相談してみてくださいね。

夜久 学滋
www.satoshiyaku.com

日本では、東京の表参道にある、完全予約制の隠れ家サロンで施術を行っています。
「世界一痛いけれど、最強に痩せるマッサージ」や、「悟りを開かせるトリートメント」な
ど、2時間36000円~のお値段で提供させていただいています。

ご予約、お問合せはWEB内のメールフォームからお気軽にどうぞ。

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wafulu ライター

ライター

あこちゅあ

人を驚かすのが大好きな母親と、手先が器用な父親に甘やかされて育てられる。
(その血をそのまま受け継ぐ)
8歳のころから作詞をはじめ、サーカスと電飾と携帯電話と科学館が大好きな大人にすくすくと成長。

spoon+のプロデュースをはじめ、
2014年に立ち上がったWEBブランド「GEEKCLOTHING」のデザイナーもつとめる。
PV監督などの映像制作、イベント演出、アートディレクション、番組ナレーション、MC、
撮影モデルなど活動は多岐にわたり、いよいよ自分が何者かわからない。

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