2016年9月8日

浮世絵鑑賞後に、かわいい和菓子が楽しめる山種美術館の「Cafe 椿」で優雅なひとときを

和を楽しむア・ラ・カルト

山種美術館では、開館50周年を記念する特別展「山種コレクション名品選」の第2弾として、当館秘蔵の浮世絵コレクションの全貌を紹介する「浮世絵 六大絵師の競演―春信・清長・歌麿・写楽・北斎・広重―」を2016年の9月29日(木)まで開催中です。

浮世絵 六大絵師の競演―春信・清長・歌麿・写楽・北斎・広重―」を2016年の9月29日(木)まで開催中

まず最初に「富嶽三十六景」中で最も有名な作品のひとつ。葛飾北斎の〝 凱風快晴(赤富士 ″がお出迎え。

葛飾北斎「富嶽三十六景 凱風快晴」
葛飾北斎「富嶽三十六景 凱風快晴」 1830 山種美術館

世界でも現存点数が極めて少ない東洲斎写楽の大首絵は、やはり魅力たっぷりです。
大首絵(おおくびえ)とは、主に江戸時代に描かれた浮世絵の様式のひとつで、歌舞伎役者や遊女、評判娘などを半身像や胸像として捉えて描いた浮世絵のこと。
今でいう、プロマイドみたいなイメージです。

東洲斎写楽《二代目嵐龍蔵の金貸石部金吉》《八代目森田勘弥の駕篭舁鴬の次郎作
東洲斎写楽《二代目嵐龍蔵の金貸石部金吉》1794《八代目森田勘弥の駕篭舁鴬の次郎作》
山種美術館

展示室内は原則撮影禁止ですが・・・・。
嬉しいことに、この2点のみは撮影ができます。

私のお気に入りは、鈴木春信の『梅の枝折り』世界に数点しか残っていないという極めて貴重な作品です。
S字曲線の姿態が美しい春信の描く華奢な娘たちひ背後は横縞の築地塀となんとも珍しい構図。

鈴木春信の「梅の枝折り」
鈴木春信の「梅の枝折り」1767-68 山種美術館

こちらは、鈴木春信の〝梅の枝折り″。草履をはき捨てもう一人の肩にのって枝を折ろうとする娘さんの姿もとても可愛いですね。

ぜひ、浮世絵の世界に酔いしれにお足をお運びくださいませ。

浮世絵鑑賞後には「Cafe 椿」で銘菓をいただきながら余韻を憶う

銘菓をいただきながら余韻を懐う

美術館1階にある「Cafe 椿」では、展覧会度に毎回趣向を凝らした青山の老舗菓匠「菊家」より、特別にオーダーした特性和菓子が並び、お茶と一緒に鑑賞後の余韻が楽しめます。

特性和菓子
「袖が香」

「袖が香」
鈴木春信の『梅の枝折り』

清らかな気品を感じさせる、春信画らしい娘たちの愛らしさをイメージして。
梅の枝をあしらった練り切り袖と、色鮮やかな柚子あんのコントラストが愛らしい。
柚子の香りが上品です。

珈琲¥650円(京都・スマート珈琲)
お茶セット¥1.000円
和菓子のテイクアウトもあります。 1個¥510円

山種美術館×伊藤園お~いお茶 の限定秋ボトルのデザインも発見

お~いお茶 の限定秋ボトル

酒井鶯蒲《紅白蓮・白藤・夕もみぢ図》(山種美術館)は、本阿弥光悦の孫・光甫が描いた図様を鶯蒲が写した三幅対。
印も本物ではなく筆で書き写したもの。「夕もみぢ図」は、なんと8月発売の伊藤園の「お~いお茶」秋限定パッケージに!
本物を見てるだけに、ついつい、見つけたら手に取ってしまいそうです。

浮世絵 六大絵師の競演―春信・清長・歌麿・写楽・北斎・広重―

会期: 2016年8月27日(土)~9月29日(木)
会場: 山種美術館
開館時間: 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)

※但し、9月16日(金)に限り、開館時間を午後8時まで延長します(入館は午後7時30分まで)。
休館日:月曜日(但し9/19は開館、9/20は休館)
入館料:一般1200円(1000円)・大高生900円(800円)・中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金および前売料金。
※障がい者手帳、被爆者健康手帳をご提示の方、およびその介助者(1名)は無料。

[お得な割引サービス]
きもの・ゆかた割引:会期中、きもの・ゆかたでご来館のお客様は、団体割引料金となります。
※ 複数の割引の併用はできません。
徒歩でのアクセスJR恵比寿駅西口・東京メトロ日比谷線恵比寿駅 2番出口より徒歩約10分. バスでのアクセス 恵比寿駅前より日赤医療センター前行都バス(学06番)に乗車、「広尾高校前」下車徒歩1分…
※恵比寿近辺を歩きながら散歩するのも秋の楽しみですね。

詳細はこちらのサイトをご覧ください。
www.yamatane-museum.jp/

(著者プロフィール)

大谷 りえ子
大谷 りえ子

海外駐在約13年。
帰国してなぜか美味しいものに目覚め、三ツ星レストランからB級グルメまで幅広く。
プラス体重維持に、毎日のジム通いを日課にしている主婦です。
日本の文化面では主に、食に加えて東京近辺の美術館巡りとフラワーアレンジの向上にと興味たっぷりです。